どんぐりの味噌
2007 / 11 / 30 ( Fri ) 毎月30日は「味噌の日」だそうです。
味噌についてのHPを見てみると、 縄文時代にはドングリから造った味噌といえるような食品があったそうです。 縄文人はどうやってどんぐりから味噌をつくったのかな? 機会があれば調べてみたいと思います。 <おまけ> ![]() どんぐりの図鑑が絶版になって残念に思っていたのですが、 どんぐりの図鑑フィールド版として、小型でお安くなって再出版されていました。 ちいさな森のどんぐり屋さんのHPのどんぐりの本のページにも追加しました。 |
ドングリ肥育豚
2007 / 11 / 29 ( Thu ) すこし前のニュース記事に、
県立広島大でドングリで肥育する新たな豚を育てているというのがありました。 「来年3月まで5頭の豚を放牧し、最後の1カ月間は肥料にドングリを混ぜる。 悪玉コレステロール低下効果のあるオレイン酸の含有率が高まり、 放牧により歯応えのある肉になるという。」そうです。 詳しくはわかりませんが、鳥取の「トトリコ豚」より放牧しているところが、 イベリコ豚に近いのかな?どんぐりもそのまま与えるのでしょうか? ヨーロッパでは、人間が他のもので充分に食糧をまかなえるようになってからは、 どんぐりは、主に秋にブタの飼料として広く用いられていました。 どんぐりをブタに食べさせる権利についての決まりごと、 法律もつくられていたそうです。 今の、フランス語の辞書にも、(参考:フランス語でどんぐりは、glandです) glandage:1.どんぐりの落ちている場所、2.(古)どんぐり拾いの権利 その名残りと思われる言葉がのっています。 以前の日記でも紹介した、古代ローマ時代に書かれたのプリニウスの博物誌にも、 (正しいかどうかはわかりませんが) どんぐりの種類により、豚が太るものと、痩せてしまうものがあると、 与えるどんぐりの種類による、豚の肉質の違いもすこし書かれています。 痩せてしまうものがもしあるとすれば、タンニンによるものでしょうか? 日本のどんぐりは、ヨーロッパのどんぐりよりタンニンが多い種類のものが 多いので、そのままブタに与えても大丈夫なのでしょうか? 飼料に混ぜてすこしづつ慣れさせてから与えてやれば大丈夫なのかな? 個人的には脂っこいのが苦手なので、 東北あたりで、数年に一度のブナの実り年だけに数頭だけ限定で生産する、 「ブナの実を食べた豚」というのがもし生産されたら食べてみたいです。 なぜかというと、以前の日記で紹介した本に書かれていた 「どんぐりを食べたクマの脂は固体になるが、ブナの実を食べたクマの脂は 液体のまま(だいぶ省略しています)」ということから、 ブナの実を食べると脂が軽くなりそうかな?と。 (プリニウスの博物誌にも、「ブナの実を飼料にするとブタが元気になり、 その肉は調理しやすいし、軽くて消化も良い。」と書かれています。) 追記 「ブナ豚(ぶなぶた)」というブランド豚が茨城県にあるみたいです。 でも、残念ながらブナの実を食べさせたものではなく、 ブナの木の下を流れる湧水を飲ませて育てたブタだそうです。 |
どんぐりの木のそばには宝が埋まっている?
2007 / 11 / 28 ( Wed ) イタリアのトスカーナ地方のどんぐりの木のそばで、
過去50年間で見つかったトリュフとしては最大級の 1.5kgの巨大な白トリュフが発見されたそうです! 慈善オークションに出品されるそうですが、 落札予想価格は約2400万円だそうです。 今、価格が高騰している、金やプラチナの数倍もの値段です!! さっそく、近所のどんぐりの木のそばを探している人もいるかも? でも残念ながら、以前の日記でも書いたように、 日本のどんぐりの木そばでは、高価な白トリュフは発見されていません。 |
変わり葉?のレッドオーク
2007 / 11 / 27 ( Tue ) おととしの秋にどんぐりを植えたレッドオークの苗木に、
1本だけ葉の形が、違うものがみられます。 ![]() 左側です。(右側が普通のレッドオーク) 葉の切れ込みが小さく変な形をしています。 もうそろそろ紅葉が終わり、葉を落とすと思います。 来年はどんな形の葉をつけるでしょうか? <おまけ> 以前の日記で紹介した、錯視の本の著者、立命館大学の北岡明佳先生が、 今日、NHKの「爆笑学問 爆笑問題のニッポンの教養」で紹介されていました。 |
プリニウスの博物誌
2007 / 11 / 26 ( Mon ) 1世紀ローマの政治家で博物学者のプリニウスが著した全37巻の本です。
天文、地理、動植物や鉱物、薬などのいろいろなことが書かれています。 幅広い分野について書かれていて、今でいえば百科事典のようなものでしょうか。 中には、すこしおかしいものや、荒唐無稽なものも含まれていますが、 (今の、ゲームにでてくるような怪獣の元になったものもあります) 当時のものとしては、ほんとうにすばらしい博物誌だと思います。 「プリニウスの博物誌」には読みやすい訳本がでています、私が読んだのは、 プリニウスの博物誌(全3巻) 中野定男・中野里美・中野美代訳 雄山閣 1986/06 で、他にもいくつか訳本がでています。 プリニウスの博物誌の目次 1.序文/2.天文/3-6.地理/7.人間/8-10.動物/11.昆虫/12-22.植物/ 23-32.薬/33.鉱物/34.彫刻/35.絵画/36.建築/37.宝石 プリニウスの博物誌は、どんぐりやどんぐりの木についても記述されています。 16巻には、どんぐりの木についての記述がみられます。 昨日の日記に書いた、「オークの葉の冠」についても (「槲葉冠」という訳で)詳しく書かれています。 以前の日記に書いた、ケルメスオークにつくカイガラムシ (エンジ虫という訳で)についても書かれています。 24巻には、ドングリやドングリの木から作られる薬について の記述もみられます。 読み物として、読んでみてもおもしろいかもしれませんし、 現代の百科事典や博物図鑑と見比べながら読んでみるのも面白いかもしれません。 <おまけ> 楽天のショップで、煎って食べる食用のシイの実が販売されていました。 高知県土佐山産の椎の実(しいのみ)だそうです。 ![]() 限定12Pのみ!知産 しいの実(どんぐり) 1P(200g入) |
オークの葉の冠
2007 / 11 / 25 ( Sun ) 今でも、マラソンなどの勝者に植物の、
月桂樹の葉で作られた冠が与えられることがありますが、 古代ローマ帝国では、「オークの葉の冠」は、 ローマ市民に与えられる最も栄誉な冠のひとつだったそうです。 戦争でローマ市民の命を救った者に与えられる非常に輝かしい栄誉で、 どんぐりの木のオークの葉で作られたものだったそうです。 日本語訳もされている、「三つの冠の物語」という小説の中にも、 ![]() ローマのオークの葉の冠(他の2つは、ヒースの花冠、オリーブの栄冠) まつわる話がかかれています。 近代の褒章制度においても、オークの葉の形は、 ドイツやアメリカなどのいろいろな国の勲章の装飾として使われています。 |
どんぐりの木の紅葉はまだ?
2007 / 11 / 24 ( Sat ) クヌギやコナラ、シラカシなどのどんぐりの木がたくさんある、
大きな公園に行きました。 ![]() でも、どんぐりの木はほとんど紅葉していませんでした。 緑の葉をつけたままの木がほとんどでした。 ![]() でも、メタセコイアは綺麗に紅葉していました。 クヌギやコナラなどと比べて、どんぐりの落ちる時期の遅い シラカシやアラカシのどんぐりもほとんど落ちていましたが、 ![]() まだ、青みの残ったどんぐりがいっぱい付いているシラカシの木もありました。 (おしりの見えているどんぐりは上から落ちてきたのがひっかかったのかな?) ![]() 公園の周囲に、道沿いにシラカシが街路樹として植えられているところがありました。 <おまけ> サークルKサンクスに、デザートブランドの「シェリエ ドルチェ」 というのができたとテレビコマーシャルでやっていました。 ロゴマークが、どんぐりっぽく見えてしまうのは私だけでしょうか? 「シェリエ ドルチェ」は「Cherie Dolce」で、 「Cherie」はフランス語で「最高の」、「Dolce」はイタリア語で「デザート」で、 「最愛のデザート」という意味だそうです。 フランス語では、どんぐりの木(oak)は、 「chêne」で「Cherie」にすこし似ているような・・・もしかして、 どんぐりの木(chêne)のデザート(D)でどんぐり(D)のロゴ?? でも、もちろんそんなことはないようです。 デザートの「Dの文字」にホイップクリームがのせられている形のロゴだそうです。 |
どんぐりの木の名画3
2007 / 11 / 24 ( Sat ) 17世紀オランダ絵画黄金期には、数多くのすばらしい風景画が描かれていて、
どんぐりの木のオークを描いた風景画もいくつか残されています。 「2本の樫の木のある風景」(Landschap met twee eiken) ヤン・ファン・ホイエン(Jan van Goyen) アムステルダム国立美術館蔵(美術館のホームページで写真が見られます) 荒々しい2本のオークの木の根元に2人の人が描かれています。 「樫の森の道」(A Road through an Oak Wood) ヤーコプ・ファン・ロイスダール(ライスダール) 国立西洋美術館蔵(以前、美術館に行ったときの日記でも紹介しました) ロイスダールは他にも樫(oak)の木のある風景画をいくつか描いています。 <おまけ> 西洋絵画の支持体 油彩の絵画というと、キャンバスに描かれたものというイメージがありますが、 中世から盛期ルネサンスにかけては、板に描かれたものが中心でした。 15世紀末頃からキャンパスが見られはじめ徐々に置き換わっていったそうです。 支持体として用いられた木材には、どんぐりの木のオークのほか、 ポプラ、しなのき、マツ、クリ、クルミ、モミ、スギ、ブナ、オリーブなど いろいろな種類の木のものが用いられていました。 その中でも、ヨーロッパ南部(アルプスの南側、イタリアなど)ではポプラが、 (有名な「モナリザ」はポプラに描かれているそうです。) ヨーロッパ北部(アルプスの北側)ではオークが多く使用されているそうです。 特に、ブランドル絵画にはオークの木がよく用いられているそうです。 アニメ「フランダースの犬」の主人公ネロが見たいと憧れていた絵画 (死ぬ直前にやっと見れた)「キリスト昇架」「キリスト降架」も ブランドル絵画の代表者の一人、ルーベンスのよって描かれたもので、 どんぐりの木のオークの板の上に描かれているのかもしれませんんね。 (何の板に描かれているか何冊か本を調べてみましたが、わかりませんでした。) |
西洋の紋章
2007 / 11 / 22 ( Thu ) 日本の家紋には、どんぐりの葉(カシワの葉)の紋様のものがありますが、
西洋の紋章には、日本よりどんぐりやどんぐりの木や葉の紋様があって楽しいです。 HPでは、どんぐりの木のデザインの入った国章などは紹介していますが、 国章以外の紋章もたくさんあり、デザインもいろいろあって、 どんぐりの入った紋章をいろいろ集めてみたい気になります。 英語では、紋章は「Coat of arms」といいます。 貴族の紋章は、組み合わせられ少しづつ変化しながら継承されていくので、 非常に複雑になっているものもあるそうです。 いろいろと決まりなどもあり、難しいそうです。 そのため、紋章学(heraldry)という学問もあり、 イギリスなどでは、まだ紋章を管理する、 「紋章院(College of Arms)」が残されていて今も機能しているそうです。 日本の県章、市町村章、学章のように 地域や地方自治体、学校などにも紋章があるところがあります。 西洋の紋章の中に描かれる木で、いちばん多いもののひとつが、 どんぐりの木の「オーク」の木だそうです。 「どんぐり」もそれだけで紋章の中に描かれているものもあります。 どんぐりの入った紋章の例(WikipediaのEnglishのページへリンクしています) イギリスの、サリー州(Surrey)、ウェスト・サセックス州(West Sussex)、 ウエイクフィールド市(City of Wakefield)、レザーヘッド(Leatherhead) ドイツの、アマーラント郡(Ammerland)、アウリッヒ郡(Aurich)、 ケルステルバッハ(Kelsterbach)、メンメルスドルフ (Memmelsdorf)、 デルフレス=エスバッハ(Dorfles-Esbach)など、他にもありますよ♪ 他には、ドイツの鉄血宰相として有名なビスマルク(公爵)の紋章は、 盾(Shield)の中に、 オークの葉とクローバーの3枚づつの葉が中央で交差した模様で、 日本の家紋の「三つ柏」と似たようなデザインでおもしろいです。 <おまけ> 日本コカ・コーラ株式会社から10月に新発売された緑茶「綾鷹」のサイトに、 氏名と生年月日を入れると、自動的に家紋を作成してくれる。 「KAMONジェネレーター」というのもあります。 残念ながら、私の家紋はどんぐりではありませんでした(T_T) (そもそも、どんぐりの家紋があるかどうかは知りません) |
シーボルトの日本植物誌
2007 / 11 / 21 ( Wed ) 日本植物誌と、日本植物誌(本文覚書篇)
シーボルトの「FLORA JAPONICA」(日本植物誌)は、 昨日の日記に書いた、「本草図譜」の数年後から出版されはじめたものですが、 図版などの絵の細密さではこちらが優れていると思います。 どんぐりの木では、シイとマテバシイが載せられています。 有用であると思われる植物を優先したため、 日本で当時、実が食べられていた、シイとマテバシイが選ばれたのだと思います。 日本植物誌<本文覚書篇>によると シーボルトは、たくさんのナラやカシの類と、 いっしょにシイをヨーロッパに持ち込んだそうで、 日本でクリの実を長く保存しておく方法を参考に、 粘土をいっぱい詰めた箱にどんぐりを入れてオランダに送ったそうです。 ライデンの植物園には、その木の子孫がまだ生き残っているのかな? ・シイの学名は、Quercus cuspidata (現在では:ツブラジイは:Castanopsis cuspidata、スダジイは: Castanopsis sieboldiiで、日本植物誌では両者は区別されていないそうです。) ・マテバシイの学名は、Quercus glabre(現在では:Lithocarpus edulis) となっています。 ヨーロッパには、シイ属やマテバシイ属の木が自生していないこともあり、 昔は、シイやマテバシイもQuercus(コナラ属)とされていたのかな? スダジイの現在の学名の種小名は、「sieboldii」で、 牧野富太郎博士によってシーボルトに献名されたものだそうです。 日本の、クリ(Castanea crenata Sieb. et Zucc.)の学名にも、 命名者として名(Sieb.)が残っています。 「FLORA JAPONICA」(日本植物誌)は、 京都大学電子図書館の貴重資料画像の「京都大学所蔵資料でみる博物学の時代」 のページで、図版と本文を見ることができます。 (マテバシイの図版は図版P89です。) 図版は福岡県立図書館のHPのデジタルライブラリなどで見ることもできます。 「FAUNA JAPONICA」(日本動物誌)も見られます。 |
本草図譜
2007 / 11 / 20 ( Tue ) 「本草図譜」は、岩崎灌園によって
天保元年 (1830) に巻五から巻十まで刊行され、 その後、残りの巻が原本から模写されて配本されました。 約2000種もの植物の図説があり日本で最初の植物図鑑といえるものです。 日本でのボタニカルアートのはしりともいえるかもしれません。 5巻(巻五)から始められていますが、それは中国の「本草綱目」と同様に、 1~4巻を水火土金の部にあてるためといわれています。 全92冊にかかれた植物図は、細部には不正確な部分もあるようですが、 花や実までも描かれているものも多く、大変な労力が必要だったと思います。 「本草綱目」は、国立図書館のHPの中にある「電子図書館」の 「貴重書画像データーベース」で見ることができます。 国立図書館所蔵の、「本草図譜」巻5-96 岩崎常正<岩崎潅園>著 の中で、ブナ科の木はいくつかにわかれてのっています。 ・栗、ブナは、 「巻タイトル:第9冊 巻62果部五果類2」 ・アカガシ、アラカシ、シラカシ、イチイガシ、 クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなどは、 「巻タイトル:第9冊 巻66果部山果類4」 ・椎、マテバシイなどは、 「巻タイトル:第11冊 巻86喬木類5」 書かれている、文章なども興味がありますが、 私には簡単に読めない文字もありますので、 「本草図譜」は、国会図書館のもの以外にもいくつかありますが、 完本は少なく、東京大学総合研究博物館や秋田県立図書館などのHPでも、 見ることができますが、一部だけです。 |
ボヌールのプレート
2007 / 11 / 19 ( Mon ) 岩城ハウスウェア㈱のラ・エミーズのなかの、
「幸運」という意味の「bonheur(ボヌール)」シリーズのプレートです。 acorn(どんぐり)は、 「病魔から身を守り、長寿をまっとうします。愛情の復活。集客。交通安全。」 のラッキーアイテムとして描かれています。 コレールという耐熱ガラス製だそうです。 ![]() 急に寒くなり、雪がたくさん積もったところもあるみたいですね。 以前のNHKスペシャルの番組で知ったのですが、 葉っぱが落ちる前に雪が降ると、葉に雪がたまりその重さに耐え切れずに、 枝が折れてしまうそうです。大丈夫でしょうか? ![]() |
アマミノクロウサギ
2007 / 11 / 18 ( Sun ) 奄美大島に林道沿いで、アマミノクロウサギ11匹の死がいで発見されたそうです。
野犬が原因の可能性が大きいそうで、野犬捕獲用のワナがしかけられたそうです。 ![]() アマミノクロウサギ。国立科学博物館の標本(以前の日記に使った写真です) 奄美大島にはもともと、野生の肉食哺乳類が生息してなかったのですが、 人がハブ退治のためにの放したマングースが定着して(沖縄でも)、 ハブよりは、むしろ貴重な固有種が捕食の被害にあって問題になっています。 猫や犬による被害も確認されているそうですが、 今回のように多数の被害は例がないそうです。 特別天然記念物も指定されているアマミノクロウサギは、 奄美大島と徳之島に生息するウサギで、ウサギ科では最も原始的な種とされています。 植物の新芽や草などを食べますが、秋にはシイの実もよく食べます。 奄美大島に生息する絶滅が危惧される天然記念物の中で哺乳類は、 アマミノクロウザギのほかにも、ケナガネズミ、アマミトゲネズミがいて、 両種とも、秋にはどんぐり(シイやカシの実)を食べているそうです。 環境が厳しくなる中、 シイの実やどんぐりをたくさん食べて増えていってほしいです。 奄美大島には、動物と同様に本土ではみることのできないどんぐりの木が多く、 オキナワウラジロガシや、アラカシの変種のアマミアラカシ、 スダジイの亜種のオキナワジイ(通称イタジイ) などがあります。 |
スタンプワークのどんぐり
2007 / 11 / 17 ( Sat ) すこし、遅いのですが、NHKのテキスト「おしゃれ工房」の11月号の表紙は、
イギリス式立体刺しゅうのスタンプワークで作った かわいい、「葉っぱ付きのどんぐり」です。 放送では、どんぐりの作り方まではやらなかったようですが、 テキストの中にはどんぐりの作り方も書かれていて、型紙も付いています。 |
どんぐりとは?2
2007 / 11 / 16 ( Fri ) ブナ科(Fagaceae科)の植物は7つの属があって、
--------------------------------------------- ・Quercus(コナラ属)*注1 ・Lithocarpus(マテバシイ属) ・Castanopsis(シイ属) ・Castanea(クリ属) ・Fagus(ブナ属) ・Trigonobalanus(カクミガシ属)*注2、3 ・Chrysolepis(トゲガシ属)*注2 --------------------------------------------- 日本にはこの中の、以下の5つの属が分布しています。 ----------------------------- ・Quercus(コナラ属)*注1 ・Lithocarpus(マテバシイ属) ・Castanopsis(シイ属) ・Castanea(クリ属) ・Fagus(ブナ属) ----------------------------- さらに日本に自生しているもの(亜種、変種、交雑種を除く)を個々に見ると、 ----------------------------- Quercus(コナラ属) ----------------------------- コナラ(Quercus serrata) ナラガシワ(Quercus aliena) ミズナラ(Quercus crispula) カシワ(Quercus dentata) モンゴリナラ(Quercus mongolica)*注4 クヌギ(Quercus acutissima) アベマキ(Quercus variabilis) ウバメガシ(Quercus phillyraeoides) ウラジロガシ(Quercus salicina) オキナワウラジロガシ(Quercus miyagii) アカガシ(Quercus acuta) ツクバネガシ(Quercus sessilifolia) ハナガガシ(Quercus hondae) イチイガシ(Quercus gilva) アラカシ(Quercus glauca) シラカシ(Quercus myrsinaefolia) ----------------------------- Lithocarpus(マテバシイ属) ----------------------------- マテバシイ(Lithocarpus edulis) シリブカガシ(Lithocarpus glabra) ----------------------------- Castanopsis(シイ属) ----------------------------- スダジイ(Castanopsis sieboldii)*注5 ツブラジイ(Castanopsis cuspidata) ----------------------------- Castanea(クリ属) ----------------------------- クリ(Castanea crenata) ----------------------------- Fagus(ブナ属) ----------------------------- ブナ(Fagus crenata) イヌブナ(Fagus japonica) ----------------------------- ・Fagus(ブナ属)のブナやイヌブナの実は三角形で、 形がソバの実に似ているため「ソバグリ」とも呼ばれます。 「ブナの実」を「どんぐり」と呼ぶ人はあまりいないのでは? ・Castanea(クリ属)のクリの実のことを、 「クリの実」は、あくまで「(栗)クリ」で、 「どんぐり」と呼ぶ人はほとんどいないのでは? でも、ちいさな子供だけは「どんぐり」と呼ぶことがあるかもしれないですね♪ ・Castanopsis(シイ属)の、スダジイやツブラジイの実はどうでしょう? 「椎の実」は、「どんぐり」とも呼ばれることもあります。 (わたしもここでときどき「どんぐり」と書いています) 辞書にも「椎」の項に「実はどんぐりになり・・・」と書かれているものもあります。 「椎(シイ)の実」は炒るだけで簡単に食べられるので、家で炒って食べたり、 お祭りなどで、「椎の実」売りの露天がでているところもまだあるみたいです。 「椎の実」=「食べられる」というイメージが日本では強いのでは?と思います。 椎の実の形から作られた言葉もいくつかあり、国語辞典にも載っています。 「椎様(形、像)」(しいなり)、「椎の実弾」、「椎の実筆」など 椎の実は「どんぐり」より、「椎の実」と呼ばれることのほうが多いように思います。 ・Lithocarpus(マテバシイ属) 日本には、マテバシイとシリブカガシの2つがあります。 実は「どんぐり」と呼ばれることがほとんどです。 辞書にも、「実はどんぐり」と書かれています。 マテバシイの実は、しばしば「椎の実」と呼ばれることもあります。 「シイ」か「カシ」かというのも「どんぐり」いっしょで あまりはっきりしていないですね。 HPにアンケートのページでもつくれたら いろいろアンケートをとってみたいことがあります。 どんぐりは俗称なので、ブナ科の実はどれでも、 人の好き好きで「どんぐり」と呼んでよいと思いますが、 ・「どんぐり」と呼ばれることが多いのが、 Quercus(コナラ属)とLithocarpus(マテバシイ属)の実 (マテバシイの実は「椎の実」と呼ばれることもあります。) ・「椎の実」または「どんぐり」とよばれるのが、 Castanopsis(シイ属)の実 ・「どんぐり」とよばれることがすくないのが、 Castanea(クリ属)、Fagus(ブナ属)の実 かな?と思います。 acornとは、に続く(しばらく後になります。) -------------------- 注1)ここでは、Quercus(コナラ属)の中に、 コナラ亜属、アカガシ亜属が含まれるとして書いていますが、 Quercus(コナラ属)は以下の2つの属に分類されることもあります。 ・Quercus(コナラ属):殻斗がウロコ状 ・Cyclobalanopsis(アカガシ属):殻斗が同心円状 注2)カクミガシ属、トゲガシ属の日本名は「ドングリの謎」から その他の属の日本名は「どんぐりの図鑑」から引用しました。 注3)Trigonobalanus(カクミガシ属)は3つの植物だけの小さな種ですが、 その3つの植物がおのおのが独立した、 Trigonobalanus属、Formanodendron属、Colombobalanus属 という3つの属に分けられることもあります。 注4)モンゴリナラをミズナラとカシワの交雑種とする見方もあります。 注5)スダジイをツブラジイの変種と分類することもあります。 <おまけ> ブナ科の植物の実以外で、間違えてどんぐりとよばれるものの代表に、 ハシバミがあります。 日本には、ハシバミとツノハシバミが自生していて、 お菓子にもよくつかわれるヨーロッパのハシバミ (ヘーゼルナッツ)も植えられています。
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どんぐりとは?1
2007 / 11 / 15 ( Thu ) ちいさな森のどんぐり屋さんのHPでも、あやふやに書いていますが、
Fagaceae科(ブナ科)植物の実ということははっきりしていますが、 ブナ科のどの属の実のことをいうのかは、あまりはっきりしていません。 「どんぐり」とは日本での俗称(通称)なので、 生物学の本でも「どんぐり」がブナ科のどの属の実のことをいうのかは、 いろいろとわかれているそうです。 俗称ですので、人それぞれでもよいのでしょうが、 外国のどんぐりの木のことを調べていて、すこし気になったので調べてみました。 (ここでは、とくにこだわらずブナ科の植物について書いています。) 国語辞典をいくつか見てみると、 -------------------------------------------------------------- カシ類・コナラ・クヌギなどのブナ科ナラ属の果実の俗称。 楕円形または卵円形の堅果で、その下部が椀形または皿形の殻斗で包まれる。 クヌギの実をいうことが多い。 --------------------------------------------------------------- クヌギ・カシワ・コナラ・カシなどのブナ科植物の実。 球形や卵形で堅く、下方を殻斗(かくと)が包む。 --------------------------------------------------------------- 「Quercus属((コ)ナラ属)の果実の俗称」とかかれているものと、 「・・・などのFagaceae科(ブナ科)植物の実」と 少しぼかしてかかれているものがあります。 Quercus(コナラ属)の実を「どんぐり」というのは間違いないのですが、 他のブナ科の実は「どんぐり」ではないのでしょうか? ブナ科(Fagaceae科)は以下の7属に分けられていて ・Quercus(コナラ属) ・Lithocarpus(マテバシイ属) ・Castanopsis(シイ属) ・Castanea(クリ属) ・Fagus(ブナ属) ・Trigonobalanus(カクミガシ属) ・Chrysolepis(トゲガシ属) (他の分類をされる場合もあります、詳細は次の記事に書きます) 日本には、以下の5属の植物が自生しています。 Quercus(コナラ属)、Lithocarpus(マテバシイ属) Castanopsis(シイ属)、Castanea(クリ属)、Fagus(ブナ属) 次の「どんぐりとは」へ続く <おまけ> Trigonobalanus(カクミガシ属)とChrysolepis(トゲガシ属)は、 日本では見られません。 該当する植物がそれぞれ3つと2つというとても小さな属です。 果実はどんぐりというよりは、 どちらかというと、シイやブナ、クリになど似ています。 Trigonobalanus(カクミガシ属)はアジアに2つ、南米北部に1つあります。 ・Trigonobalanus doichangensis 雲南からタイ北部に分布 ・Trigonobalanus verticillata インドネシア、マレー半島に分布 ・Trigonobalanus excelsa コロンビア固有 常緑樹で、マテバシイのように花柱にたくさん実をつけます。 1つの殻斗に3~数個の実が入っていて、 実の形は三角形でどんぐりというよりはブナの実にすこし似ています。 Chrysolepis(トゲガシ属)は、 アメリカ合衆国の西部に固有の2つの植物のグループで ・Chrysolepis chrysophylla(Golden Chinquapin、Giant Chinquapin)、 ・Chrysolepis sempervirens(Bush Chinquapin) 栗のイガを小さくしたようなトゲトゲの殻斗で中に通常3つの実が入っています。 クリと違って、常緑で実が熟すのに2年かかります。 |
どんぐりバターはできたの?
2007 / 11 / 14 ( Wed ) どんぐりバターを作ってみたいと思い、
すこし前に試していたのですが、結局うまく作ることはできませんでした。 スダジイの実をフライパンで炒ります。 ![]() 殻が割れて香ばしい香りがします。 ![]() 殻を割って中身を取り出します。(この作業が一番大変です) ピーナッツバターと同じレシピで、バターとハチミツを入れ、 ミキサーで細かく砕いてみたのですが、粘りがでてきません。 どんぐりは、脂質が多いと思い込んでいたのですが、 昨日の日記で書いた、どんぐりの成分をよく見ると、 ピーナッツなどと比べると脂質が少なく、 まして、使用しているスダジイの実は、 どんぐりの中でも脂質が少ないことがわかり、 ピーナッツと同様な作り方では、無理だろうと判断しました。 ということで、ミキサーで砕いた粉状のものと、すこし粗いつぶつぶのものを バターに混ぜ、トーストに塗って食べました。 ![]() どんぐりバターではなくて、どんぐり入りのバターですね。 どんぐりの味はほんの少しだけするかな? 味はバターとハチミツに隠れて、意識しないと気づきませんでしたが、 つぶつぶの食感が楽しめ、美味しく食べることができました。 残りの細かくしたどんぐりは、冷凍してあります。 すでに、バターとハチミツと混ざっているので、 ドングリクッキーの材料にでもしようと思います。 |
どんぐりの成分
2007 / 11 / 13 ( Tue ) どんぐりの成分については、どんぐり食に関する本などにも書かれていることがありますが、
種類により多少の違いがみられるようです。 ドングリの栄養価(100g中)
この本も、雑誌の「アニマ」平凡社 1986年 No.166 特集:ドングリころころ 動物が育む木の実 の中の記事、 「ドングリお山が恋しいと―かつて山里の主食だった」からの引用だそうです、 他にも、農林水産研究WWWサーバー内の「研究成果情報」で 「ドングリ」と検索するとでてくる「研究成果」の中にも どんぐりの成分についてもうすこし多い種類について調べているものがあります。 今でも、どんぐり食が一般的な韓国では、 もっとよく成分について調べられていると思いますが、 我が家のパソコンではきちんと見られませんので、 韓国語のウィキペディア(Wikipedia)のどんぐりの項だけ見てみました。 ------------ どんぐりで作った食べ物は、消化がよく、下痢止めになり、 骨を丈夫にしながらダイエットするのにもよい、 血止め作用がありながら、体内の重金属を排出すると知られている。 タンニンが多いので食べ過ぎると便秘になるし、貧血にもよくない。 新鮮などんぐり実には、おおよそ タンパク質 3%、炭水化物 40%、脂質 5.5%、タンニン 10~20% 蜂蜜に浸して飲めば名薬になると言う。 (ウィキペディアの内容であることと、翻訳ソフトの訳した文を そのまま信じて参考にして書いていますのでその点ご考慮ください) ------------ 日本で、韓国のどんぐりの食材を扱っているお店のページなどでは、 どんぐりから抽出されるアコニック酸により体内の重金属を排出する (デトックス?)効果があるとよく書かれています。 アコニック酸とはなんだろう?と調べたのですがまったくわかりませんでした? カラスは餌を食べた後、どんぐりを食べて体内の毒を出すとも 書いてあるところもありましたが、これは本当でしょうか?? どうやって調べたのかな??興味があります。 アメリカのサイトには、馬(ポニー)や牛などにとっては、 大量のどんぐりは体に毒だと書いてあるものもあります。 普通の年にはないそうですが、海外では どんぐりの生り年には、どんぐりの食べすぎによる タンニンの過剰摂取で亡くなるポニーもいるそうです。 適量のどんぐりは体に良さそうですが、食べすぎには注意しましょう。 |
シュライヒ社のフィギュア
2007 / 11 / 12 ( Mon ) |
ドングリ料理の記事
2007 / 11 / 11 ( Sun ) 現在、発売中のコンビニなどでも売っているアウトドア系雑誌「BE-PAL」12月号に、
「ドングリ料理専門店、本日開店!」という どんぐり料理の記事が載っています。 どんぐり料理のレシピなどがいくつか紹介されていますよ♪ ついでに、ここやHPでまだ紹介していない、 最近出版された、どんぐりの食べ方について書かれている本も紹介します。 ![]() 本草・木本・シダなどの食べられる植物とその食べ方を紹介している本です。 それぞれのどんぐりの食べ方についても紹介されています。 ちいさな森のどんぐり屋さんのHPのどんぐりの本のページにも追加しました。 |
縄文アラカシのお酒
2007 / 11 / 10 ( Sat ) 佐賀県有田町の縄文時代の坂ノ下遺跡から出土したアラカシのどんぐりが、
佐賀県立博物館の屋外展示場に植えられ大きく育って「縄文アラカシ」 と呼ばれていることはHPでも紹介しています。 その「縄文アラカシ」の二世のどんぐりを使ってお酒がつくられたそうです。 原料の少なさを補うために米と麦も使って、 地元の宗政酒造の協力で瓶約300本分を完成させて販売しているそうです。 焼酎「坂の下」(720ミリリットル入り) 瓶は、ドングリと縄文土器の形をデザインした有田焼の2種類。 (価格は5000円と少しお高めだそうです。) 有田の新名物にしたいそうですがどうなるでしょうか? どんぐりのお酒といえば北朝鮮のお土産としても有名です。 また、ここでも以前に紹介していますが日本国内でもいくつかつくられています。 |
どんぐりの消しゴムスタンプ
2007 / 11 / 09 ( Fri ) |
ダイソーのどんぐり
2007 / 11 / 08 ( Thu ) 今日、近所にスーパーや書店、マツモトキヨシやダイソーなどの入った
ショッピングセンターがオープンしました。 22時まで開いているということなので、少し覗きにいきました。 スーパーでは野菜が安かったです、思わず買いだめしてしまいました。 (食べきれるかな?) なんと、100円ショップのダイソーには「どんぐり」も売っていました!! それも、おそらく「外国産のどんぐり」です。 中国製のリースなので中国産のどんぐりかな? どんぐりを売っていたのは、クリスマスの飾りのコーナーです。 まつぼっくりとどんぐりのリースにどんぐりが使われていました。 日本のどんぐりでいうと、モンゴリナラに似ているどんぐりでした。 モンゴリナラのように、ふくらみのあるウロコ状の殻斗に、 すこし太めで、頭がすこし凹んでいるどんぐりでした。 きれいなどんぐりがあれば買おうかな?と思ったのですが、 どのどんぐりにも、穴があいていたのでやめておきました。 ほっそりとした、ミズナラに似たどんぐりもありました。 装飾用のどんぐりとして、 外国産のどんぐりが売られているのをときどき見かけることがあります。 これもおそらくの外国産のどんぐり ![]() ブナの実(実際、売られているのはブナ殻斗です)も外国産をよく見かけます。 |
どんぐりの木の苗木の紅葉
2007 / 11 / 07 ( Wed ) |
オークの葉とどんぐり柄のストラップ
2007 / 11 / 06 ( Tue ) |
どんぐりシャープナー
2007 / 11 / 05 ( Mon ) かわいいどんぐりの形の手動のシャープナー(鉛筆削り)です。
どんぐりの殻斗(帽子)の部分に穴があいていて、鉛筆をさしこんで削ります。 殻斗(帽子)部分がマグネット式で外れるようになっているので、 外して中にたまった削りかすを捨てるられるようになっています。 ![]() |
コナラのどんぐり
2007 / 11 / 04 ( Sun ) ナラの木の下を見てみると、たくさんのどんぐりが根を出していました。
![]() 先週降った雨の水によっていっせいに根をだしたのでしょう。 雨の日の後には、都会の公園でも、 コナラのどんぐりから根がでているのをよく見かけることがあります。 このようなどんぐりの根の先を土の中に入れて置いておくと、 根をどんどん伸ばしていくので観察しながら育てやすいです。 (根の先が黒くなったものは、枯れてしまうことが多いので避けましょう) 成長の様子を観察するのであれば、 根を水につけてあげるだけでもある程度までは成長します。 透明な容器で水耕栽培することもできます。 (そのままだと、どんぐりの中の栄養を使い果たすと枯れてしまうので、 葉を数枚つけたら土に植えてあげてください。) 根を伸ばしたどんぐりを、明るく暖かいところ(室内)に置いておくと、 冬でも、どんぐりの頭の部分からから芽が伸びてきて葉を広げます。 室内では光が弱いので、光を求めてひょろながくなってしまいますので、 添え木が必要になる場合があります。 都会の公園ではなく、どんぐりの木の多い湿った森の中のどんぐりは、 根が出た部分からどんぐりの内部に侵入して どんぐりを食べる虫も多くいますので、 どんぐりが根を出しているからといって、育てやすいとは限りません。 コナラのどんぐりは根を出すのが早いですが、 どんぐりも種類によって、どんぐりが落ちてから根をだすまでの期間が だいぶ違うように感じています。 もちろん、気温や水分などもかなり大きな条件で、どんぐりの個体差もあります。 本には秋に根をだして乾燥を防いで冬を越すと書いてあるものが多いですが、 根を出さずに冬を越すどんぐりもあります。 どんぐりは完全に乾燥してしまうと発芽しなくなりますが、 冬の間、公園のウッドチップや落葉の下で乾燥を避けたどんぐりを 早春に拾って植えてみると、率は低いですが発芽するものもあります。 |
イチイガシの木
2007 / 11 / 03 ( Sat ) イチイガシの木に、そろそろどんぐりが実るころかな?
と買い物のついでに足をのばして、 公園に植えられているイチイガシの木を見に行きました。 すると!!、様子が一変してしまっていました。 並んで植えられている、シラカシ、アラカシなどの木とともに ![]() さっぱりと剪定されてしまっていました。 シラカシのどんぐりは木の下にたくさん落ちていましたが、 イチイガシのどんぐりは一つも落ちていませんでした。 もともと、どんぐりのついていた数も少なかった上、 実る前に切られてしまったからでしょうか? アクの少ないイチイガシのどんぐりを拾って、 今年は食べてみようかと思っていただけに残念です。 東京にはイチイガシの木が植えられているところがすくないです。 すこし離れた剪定されていないアラカシの木には、 ![]() どんぐりがいっぱいです。 ![]() 今年の春前に、剪定されたピンオークの木です。 今年は、夏も葉が少なく寂しい姿をしていました。 木の下にはやはり、どんぐりはひとつも落ちていませんでした。 |
どんぐりに関する色
2007 / 11 / 02 ( Fri ) どんぐりは日本で昔、布を染めるのに使われた代表的な染料のひとつです。
日本の古い色の名前には、どんぐりの古名の「橡(つるばみ)」、 の名のついた色がいくつかあります。 橡、黒橡、黄橡、白橡、青白橡、赤白橡などの色です。 橡、黒橡、黄橡、白橡はどんぐりを使って染める(た)色ですが、 青白橡、赤白橡はどんぐりを使わないで染める色です。 青白橡は、どんぐりのまだ青いときの色?と書いている資料もありましたが、 赤白橡についてはわかりません。 このふたつの色に橡の名がついているのは不思議です。 古代ヨーロッパでは、鮮やかな赤色を染めるのに、 地中海沿岸の常緑のどんぐりの木のケルメスオーク(Quercus coccifera)などにつく、 カイガラムシから染料をとっていました。 今では、中南米のサボテンにつくコチニールカイガラムシからのとれる染料や、 (コチニール色素は古くから使われていて、安全性の高いといわれている 天然色素で、身近ないろいろな商品に使われています) 化学染料に変わっているそうです。 ちいさな森のどんぐり屋さんのHPに、 どんぐりに関する色のページを追加しました。 |
コロコロどんぐりみゅーじあむ
2007 / 11 / 01 ( Thu ) |
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