曾我蕭白の鷹図
2010 / 04 / 24 ( Sat ) 昨日の鷹とどんぐりの木の組み合わせの羽目板を紹介しましたが、
この組み合わせで、絵でもよく知られたものがあります。 神戸市の香雪美術館蔵の曾我蕭白の「鷹図」です。 どんぐりのたくさんついた木に鷹が止まっている絵です。 木の種類は、葉に葉柄があり、少し黄色く色づいていることからコナラの木でしょうか? 蕭白は、絵も面白いですが、 款記が出鱈目で面白いことでも知られています。 例えば、「鷹図」では、 「明大祖皇帝十四世玄孫蛇足軒 曾我左近次郎暉雄入道蕭白画」 明を興した洪武帝の子孫と書かれています。 |
日光東照宮のどんぐりの木の図案
2010 / 04 / 23 ( Fri ) 海外の世界遺産の中に見られるどんぐりの図案はここでもいくつか紹介しましたが、
ヨーロッパにはどんぐりやどんぐりの木の図案を用いたものが非常に多くあり まだまだ紹介していないものもありますが、 それに比べて、日本など東アジア周辺では、どんぐりの図案はとても少ないので残念です。 (私の今まで調べた主観ですが) 日本の世界遺産の中にも、どんぐりの木の図案の用いられたものがあります。 日光東照宮の御本社の拝殿の西にある、法親王着座の間の 4面ある鷹の図案の羽目板の中に、カシワの木が彫刻されたものがあります。 グラフィック社の本「日光東照宮の装飾文様 植物・鳥類」 に掲載されている写真を見ると、 カシワの葉がすこし細めでシャープな感じを受けます。 上記本によると、もう一点カシワの図案が用いられているそうですが、 そちらは写真でもまだ見たことがありません。 |
伊藤若冲の描いたどんぐり?
2010 / 04 / 22 ( Thu ) 佐野市立吉澤記念美術館(HP)に収蔵されている
(展示会で他の美術館に出品されていることも多いです) 伊藤若冲の菜蟲譜(さいちゅうふ)という絵は、 野菜や木の実、キノコ、昆虫や小動物などが描かれている、なにか楽しい感じがする絵です。 その中に、どんぐりらしい木の実も描かれています。 そのうちその正体?を調べてみようと思っていましたが、 ずーっとほったらかしになっています。 野菜や木の実などは、食べられるものが描かれているので 江戸時代には、一般では食べられていなかったどんぐりではないのかも? しかし、どんぐりは江戸時代にも飢饉などのときの救荒食としては知られていたようで、 救荒食を記した本もあり、その中にはどんぐりがみられ、 枝についたどんぐりの絵入りで紹介しているものもあります。 それらを見て描いたのかな? 若冲のどんぐり?の正体をご存知のかたは教えて下さい。 |
樹皮ハンディ図鑑
2010 / 04 / 21 ( Wed ) 樹皮ハンディ図鑑という図鑑が出版されました。
![]() 若木・成木・老木の写真で樹木の名前が必ずわかる という副題で、樹木の若木・成木・老木の写真が多く掲載されています。 ブナ科の木は、16種類が掲載されています。 アカガシ(オオガシ、オオバガシ) *アカガシワ(アカナラ、レッドオーク) *アベマキ(コルククヌギ) アラカシ(クロカシ) ウバメガシ ウラジロガシ カシワ *クヌギ コナラ(ホウソ、ナラ、ナラシバ) クリ(シバグリ、ニホングリ) シラカシ(クロカシ) スダジイ(イタジイ、ナガジイ、シイ) *ピンオーク(アメリカガシワ) ブナ(シロブナ、スバグリ) ミズナラ(オオナラ) ヨーロッパブナ(セイヨウブナ、オウシュウブナ) *は成木の樹皮写真しか掲載されていません。 若木・成木・老木の樹皮の写真が載っているというのはありがたいですね。 どんぐりの木でも、成長につれて樹皮に割れ目が入っていくもの、 はがれやすくなるもの、などでは様子がかなり変化していきます。 残念な点は、 ・ピンオークの葉、実の写真が他の木のものと間違えられている。 これは明らかなミスなので、次版では直して欲しいです。 ・アカガシワの葉の写真が黄色いもので、典型的な赤く紅葉したものではない。 ・マテバシイ(街路樹、公園樹として多く植えられている)の写真がない。 これは個人的な意見です。 などです。 |
細川家の至宝
2010 / 04 / 20 ( Tue ) 今日から、東京国立博物館の平成館で、特別展「細川家の至宝」が始まりました。
どんぐりの木が描かれている名画のひとつとして、 以前ここで紹介した、菱田春草の「黒き猫」も展示されています♪ 重要文化財にも指定されている、 黄葉したカシワの幹に黒猫がのっている姿を描いた絵ですが、 切手の図案にもなったこともあり、一般にもよく知られていると思います。 宣伝用のパンフレットにも載せられていました。 同じく菱田春草の絵で、 どんぐりの木も描かれている「落葉」が展示されているかどうか 気になったので調べて見たのですが、調べ切れませんでした。 細川家の至宝は東京国立博物館の平成館で2010年4月20日-6月6日まで開催されています。 |
どんぐりの木の花
2010 / 04 / 19 ( Mon ) |
伐られたクヌギの木
2010 / 04 / 18 ( Sun ) 数年、ご近所に生えているどんぐりの木を観察していると、
知っている木がどんどん伐られていくので、寂しさを感じないではいられません。 ここで紹介するのも、もう何度になるでしょう。 クヌギやコナラなどは森や公園では、最近けっこう好まれているようですが、 落ち葉も落ちますし、毛虫もわき、危険な虫(ススメバチ等)も来ることがありますので 住宅街では嫌われることが多いようです。 新たに、用水沿いに生えていたクヌギの木が3本切られているの確認しました。 ![]() 切り株、表面を砂が覆っていてわかりづらいですが けっこう大きかったので、直径30センチを少し超えるぐらいでしょうか? 芽をあらたに出さないようにでしょう、道と同じ高さに伐られています。 この木の近くの同じぐらいのクヌギの木も同様に伐られていました。 ![]() 別のところの切り株、こちらは幹がすこし残されているので、 もうすこしすると切り株の脇から萌芽するでしょう。 |
ピンオークの木
2010 / 04 / 17 ( Sat ) どんぐりの木が芽吹く頃になりましたので、
去年、樹勢が衰えて心配していたピンオークの木の様子を見に行ってきました。 ![]() ぽつぽつと、枝先で芽が開きかけていました♪ まだ大丈夫そうですね、樹勢が回復してくれることを祈ります。 |
椎茸
2010 / 04 / 11 ( Sun ) 最近読んだ本の中に、興味深い話があったので紹介します。
ちくま文庫の「春夏秋冬料理王国」北大路魯山人著 ![]() 歯に絹をきせぬ文で、食についていろいろと書かれています。 椎茸の話の一部を抜書きすると、 (略) 大分の椎茸は本当の椎の木にできた椎茸なので、 皮が黒くなめらかで、香りや味がすばらしい。 関東で賞味している椎茸は、実は椎の木にできたものではなく、 櫟(くぬぎ)の木にできたものだから本当にうまいとは言えない。 椎茸のかさは、そのできる木の皮に似る性質があるので、 櫟の木にできた椎茸のかさは櫟の皮と同じようになっており、 椎の木にできた椎茸は椎の皮に似ている。 さて、櫟椎茸だが、これは噛みごたえがあるという特徴はあるけれども、 椎の木にできた椎茸のように香りがない。 所詮は椎の木にできた椎茸にまさるものなしと言えよう。 こう書かれていると、 櫟の木にできた椎茸と椎の木にできた椎茸を食べ比べてみたくなってきますね♪ (今の椎茸は、当時とは菌の株が違っているとは思いますが) 椎茸のかさが、そのできる木の皮に似る特徴があるというのも面白いですね。 本当でしょうか? 市販の菌を使った比較なら個人でもできそうですね。 誰かやってみませんか? |
葉ッピー
2010 / 04 / 10 ( Sat ) 「葉ッピー」は千葉県の柏市が平成23年1月に運用予定の、
柏市建築物環境配慮制度(CASBEE柏)のマスコットキャラクターです。 建物にカシワの葉の屋根というかわいい姿をしています。 お仲間の「おうち葉ッピー」というキャラクターも作られています。 柏市のホームページで見られます。 |
セルビアのバドニャク
2010 / 04 / 07 ( Wed ) 今日は、セルビアとのサッカーの日本代表戦がありましたね。
結果は完敗で、ワールドカップに向けてちょっと心配です。 日本の良さを生かしたサッカーを創るといっていたように思うのですが、 この段階になっても、あまりはっきりとそれが見えてこないのが残念です。 セルビアは、クリスマスにバドニャクというオーク(どんぐりの木)の枝を 燃やしたり、飾ったりする習慣があることで知られています。 バドニャクは、幸運(喜び、健康、平和など)を運んでくるというので 本来は家の中の暖炉などで燃やすそうなのですが、 今では、外で燃やしたり、飾っておいたりすることも多いみたいです。 同じ旧ユーゴのボスニアでも同様の習慣があるみたいです。 どんぐりの木が平和をもたらしてくれるといいですね。 |
どんぐり柄のTシャツ
2010 / 04 / 05 ( Mon ) |
どんぐりの木の芽吹き
2010 / 04 / 03 ( Sat ) |
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