伐られなかった二度咲きコナラの木
2012 / 03 / 23 ( Fri ) コナラの木は、通常の春に花を咲かせ、秋にどんぐりをつけるのですが、
花を春だけでなく、どんぐりが実る秋にも咲かせる2本のコナラの木を見つけて このブログで「二度咲きコナラ」と名付けて、毎年観察しています。 このブログに載せていないここ数年の間も、 秋には観察しに行って、花を咲かせているのを確認しています。 「二度咲きコナラ」が2本植えられている公園(ココ)は、 以前は、表面が土の雑然としたすこしさびれた公園だったのですが、 ここしばらく、ロープやフェンスで立ち入りが制限され、 緑道の一部としての工事が行われていました。 工事にともない「二度咲きコナラ」の木が伐られないか心配していたのですが、 ある程度工事が終わったところで確認してみると、 なんとか2本とも伐られることなく無事でほっとしました。 ![]() キレイに整備された緑道にⅤ字はさまれる形でなんとか残された「二度咲きコナラ」 ![]() 公衆トイレの横に植えられている「二度咲きコナラ」 他にもコナラの木が植えられていますが、この二本だけが毎年秋にも花を咲かせています。 どんぐりの木は個体差が大きいので、観察していろいろ変わった木を見つけてください。 (写真がカクカクになっていて見づらくてすみません。新しいデジカメで撮った写真は 画素数が高いためか単純に縮小表示しただけではおかしくなってしまうようです) 同じブナ科の栗には「三度栗」と年に何度も実るといわれる木が古くから知られています。 地方の名物として民話に語られたり、不思議なものとして知られているものも多いです。 そんな栗も、最近では園芸店でも見かけるようになりました。 ![]() 「三度栗」、一才栗という品種みたいです。 普通の栗の木でも、季節外れの花を咲かせているのをたまに見かけます。 ![]() 栗のイガから見て左側の白くとがっているのが栗の花 よく通る住宅街の道沿いの小さな果樹園に植えられたまだ若い栗の木 去年の秋、大きくなった栗のイガの横で花を咲かせていました。 <おまけ> こちらは伐られたり枯れてしまった木たちの一部、 ----- ここ数年で、近所の用水沿いの大きなクヌギの木が、ほとんど伐られてしまいまいた。 ![]() これは、一昨年の春にここに載せた写真 ![]() これは去年撮った同じ用水の別の場所の写真、 同じようにクヌギの木が地面と同じ高さで伐られてしまいました。 ここ数年で、この用水で少なくとも3本の太いクヌギがこのように伐られてしまいました。 ----- ![]() これは一昨年ここで紹介した、別の用水沿いのクヌギの木(一昨年の写真)、 伐られてもひこばえを出していましたが・・・ ![]() 今年のクヌギの木の様子、ひこばえも伐られ枯れてしまい、 カワラダケが一面に生えている状態です。 クワガタなど木を食べる虫のエサになるでしょう。 ----- ![]() この枯れてしまったシラカシの木も、樹皮がスベスベでなくごつごつしている ということでこのブログで紹介したことがありました。(ココ) ----- 最後は、伐られたがまた生えてきた木を紹介します。(二度咲きコナラと同じ公園) ここで数年前に伐られたと紹介した覚えのあるウバメガシの切り株から ひこばえが生え・・・ ![]() 奥に切り株が見えます。 ![]() アフロ状態になっていました。 ここまでになるともう伐られないかな? |
伊藤若冲のどんぐり2
2012 / 03 / 17 ( Sat ) 以前ここで、伊藤若冲が菜蟲譜(さいちゅうふ)に描いたどんぐりを紹介しましたが、
若冲の他の作品にも、どんぐりの描かれたものがあります。 著色花鳥版画・櫟に鸚哥図(ちゃくしょくかちょうはんが・くぬぎに いんこず)です。 切手のデザインにもなっています。
クヌギの枝にオウムがとまっている図です。 若冲といえば、細密な描写のものがよく知られていますが、 このクヌギのどんぐりはどうでしょう?、 版画のせいもあるかと思いますが、おせじにも緻密とはいえないような気がします。 この木は、クヌギなのでしょうか? クヌギにしては、葉の幅が広いような感じがします。 枯葉(色のコントラストを生かすため紅葉を暗い色で描いた?)のついた枝に、 どんぐりがたくさんついていることにも少し違和感を感じます。 クヌギの木は、枯葉になる前にほとんどのどんぐりをすでに落としていると思います。 どんぐりのつきかた(向き)も一様で違和感を感じます。 (バランスを考えたのか?) 以前の記事にも書きましたが、 若冲は櫟(クヌギ)やそのどんぐりの実物を見て描いたのでしょうか? 何かの書物を見て描いた(彫った)のでは?などいろいろ考えられます。 機械があればもう少し調べてみようと思います。 <おまけ> 突然、デジカメが届きました。 応募したのもすっかり忘れていた懸賞の賞品です。 ![]() 古いパソコンと古いデジカメ(常用機も予備機も)が相次いで壊れて、 パソコンは先月、デジカメは今月になって新しいものを購入して使い始めたばかりです。 こちらの方は予備にしようと思います。 そういえば、壊れたデジカメ2台のうちの1台も懸賞で当たったものでした。 妙な歴史が繰り返しています。 このデジカメは3D静止画が撮れるみたいなので、 どんぐりの3D画像でも載せてみようかな? (パソコンが未対応なので自分では確認できないのですが) |
団栗(どんぐり)と戦争 調布で作られたどんぐりパン
2012 / 03 / 02 ( Fri ) 東京都調布市の郷土史家、古橋さん著の冊子
「団栗(どんぐり)と戦争 調布で作られたどんぐりパン」が発行されたと、 昨年、8月に新聞の地方版の記事に掲載されていました。 非売品ですが、調布市の図書館で借りることができるとのことだったので、 さっそく借りて読みました。 戦中、戦後のどんぐり食に関する公文書、新聞記事、学校の日誌など 東京都多摩地域を中心に幅広い資料を多数収集され、 さらに、人から聞き取った話も交えて著されています。 これだけまとまった資料を集めるのは大変だったでしょう。 昭和15年には児童によるどんぐり採集がはじまっていたことは初めてしりました。 調布には、どんぐりパンを作った工場があったそうです。 戦中から戦後にかけての食糧難時の食に触れている本は他にもありますが、 そのような本では、どんぐり食はあくまでその一部としてで、 掲載されている資料も少ないものです。 そのため、この本で初めて見る資料が多く、非常に興味深く読まさせていただきました。 東京都多摩地区だけではなく、 全国にどんぐり粉やどんぐりパンを作っている工場があったのでしょう。 粉、パン、酒、お菓子などいろいろなものがつくられていたと聞きます。 戦争を経験した人もだんだん少なくなり、 ちょっとした情報でも貴重な資料になりますので、情報をなるべく残しておきたいですね。 冊子「団栗(どんぐり)と戦争 調布で作られたどんぐりパン」に興味のある人は、 東京都調布市の図書館で読むことができますので相談してみてください。 また、毎日新聞 2012年2月22日 多摩版の記事に、 著者の古橋さんが、調布市立東部公民館で3月15日午後2時から 「どんぐりから見た戦争」ど題したスライド講演が行われるそうです。 興味のある人は、記事を参照してください。 |
モリスちゃん
2012 / 03 / 01 ( Thu ) 「モリスちゃん」は、来年の区制50周年をむかえる、
名古屋市守山区の、リスのマスコットキャラクターです。 守山区の木のドングリの実をいつも持って、ドングリの帽子をかぶっています。 守山区の「区の木」は「どんぐり(Oak Tree)」だそうです。 木のグループを指定するとは珍しいですね。 「モリスちゃん」は名古屋市守山区の(HP)で見ることができます。 <おまけ> どんぐりとリスの組み合わせはベタですね。 まだ紹介していないものでは、遊戯王のカードの <遊戯王>ドングリスというキャラもいます。 ![]() |
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