「源氏物語」の中のどんぐりの木
2009 / 08 / 26 ( Wed )
源氏物語の中には、カシワやシイ、ナラ(ははど)、クヌギ(つるばみ)がでてきます。

源氏物語の巻名にも、どんぐりの木のカシワとシイがでてきますね。
・柏木(かしはぎ)の巻、椎本(しいがもと)の巻

源氏物語はよく知られているので、どんぐりの木のでてくるところだけ紹介します。

<カシワ>
・胡蝶(こちょう)の巻に、
御前の若楓、柏木などの青やかに茂りあひたるが

カシワの木も庭に植えられることがあったようですね。

・柏木(かしはぎ)の巻に、
柏木と楓との、ものよりけに若やかなる色して枝さしかわしたるを、・・・省略
ことならば ならしの枝に ならさらむ 葉守の神の ゆるしありきと(夕霧)・・・省略
柏木に 葉守の神は まさずとも 人ならすべき 宿の梢か(落葉の宮?)


柏木の死後、夕霧が弔問に一条宮を訪れ庭の木を見てから、詠んだ歌と返歌です。
巻名の「柏木」にもなっている歌です。

柏の木には葉守の神(はもりのかみ)が宿るという伝承から、
柏木は、皇宮守衛の任に当たる兵衛、衛門の官の異称としても用いられていて、
他の本の中にもそのような用いかたがみられます。

葉守の神(はもりのかみ)は枕草子の中にもでてくるので、
以前ここでもすこしふれたことがあると思います。
葉守の神は、日本独自の神なのかなど、個人的にすこし興味があります。


<ナラ(ははそ)>
・少女(おとめ)の巻に、
 我は顔なる柞(ははそ)原 ・・・省略・・・ 移し植えたり。

柞(ははそ)などの山の木を庭に植えて紅葉などを楽しむこともあったのでしょうか。

<シイ>
・椎本(しひがもと)の巻に、
立ち寄らむ 蔭とたのみし 椎が本 むなしき床に なりにけるかな(薫)

薫が八の宮をしのんで宇治で詠んだ歌です。
この「椎が本」は八の宮をさし、巻名「椎本」にもなっています。

・宿木(やどりぎ)の巻に、
椎の葉の音には劣りて思ほゆ。

宇治の山里の椎の葉ずれの音にも劣っているように感じられるという意味だそうです。

<クヌギ(つるばみ)>
・藤裏葉(ふじのうらば)の巻:青き赤き白橡(つるばみ)
・若菜(わかな)の巻:赤き白橡(つるばみ)
・夕霧(ゆうぎり)の巻:橡(つるばみ)の喪衣

など、色としての橡(つるばみ)がいくつかでてきます。
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