昔の英和辞書の中のどんぐり
2010 / 03 / 26 ( Fri )
和英語林集成の中で、どんぐりの木がどのように書かれていたかは
以前、ここでおしらせしましたが、
その他の、明治、大正時代の英和、和英辞書はどうなっていたのでしょうか、
AcornとOakの箇所だけ抜き出してみます。

英和対訳袖珍辞書 1869(明治2)年
Acorn,s. 橡栗(ドンクリ)
Oak,s. 槲樹(カシハ)

和訳英辞林 1871 (明治4)年
Acorn,s. 橡栗(ドンクリ)
Oak,s. 槲樹(カシハ)

英和字彙 1873(明治6)年
Acorn,s. 櫟寶(ドンクリ)
Oak,n. 樫(カシ)

和訳英字彙 1888(明治21)年
Acorn,n. 橡實(ドンクリ)
Oak,n. [植]槲(カシハ)ノ健樹.

ウェブスター氏新刊大辞書和訳字彙 1888(明治21)年
Acorn,n. 櫟寶(カシノミ)
Oak,n. [植]樫,槲(カシ)

新訳英和辞典
Acorn,n. 木偏に諸子(カシノミ),橡實(ドングリ),槲實(ハハソノミ)
Oak,n. [植]槲(カシハ)

樫(カシ)、槲(カシワ)どちらか一方だけのものと、
両方書かれているものがあります。

この時代の日本人の書いた本、西洋の本の訳の中には、
外国のどんぐりの木(ヨーロッパナラが多い)の訳としては、
樫、槲の両方がみられます。


他にも、江戸時代、明治時代、大正時代の、
オランダ語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語などの辞書も、
少し調べて見ましたので機会があれば紹介します。


以前の関連記事
オークと楢(ナラ)と樫(カシ)
和英語林集成
和英語林集成 第三版
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23 : 41 : 52 | どんぐり雑記 | コメント(2) | page top↑
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コメント
--おもしろいですね--

OAKが「樫」と誤訳されていたことは知っておりましたが、そのルーツが日本初の和英辞典にあったわけですね。
私は言葉を生業にしているせいか、こういう言葉の話題は興味あります。
いろいろ勉強になります。ありがとうございました。
by: fagus06 * 2010/03/27 08:09 * URL [ 編集] | page top↑
--Re: おもしろいですね--

fagus06さん、こんにちは。

誤訳の始まりについては、あまりはっきりと書かれたものがないので、
自分で、古い辞書と本を少し読んでみました。
最初の辞書がルーツかどうかはわかりませんが、大きな一因にはなったと思っています。

どんぐりの木の言葉には、他にもいくつか問題があるものがありますので、
そのことについても機会があれば触れていこうと思っています。
by: どんぐりやさん * 2010/03/30 23:46 * URL [ 編集] | page top↑
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