枕草子の中のどんぐりの木4
2007 / 07 / 03 ( Tue )
昨日の日記の続きです。

「にげなきもの」の中には、椎の実がでてきます。
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老いたる男のねこよびたる。
また、さように鬚がちなる男の椎つみたる。

訳:(につかわしくないもの)年老いた男が猫なで声を出しているの。
またそんなふうに年老いて鬚だらけの男が、椎の実をつまんで食べているの。
(枕草子一・完訳日本の古典12 小学館 S59)
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感想:お年寄りは椎の実を食べる人が少なかったのでしょうか?
お年寄りは歯が悪い人が多く食べられなかったのかな?


「おそろしげなるもの」の中には、クヌギの殻斗がでてきます。
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おそろしげなるもの 橡のかさ。

訳:見た目に恐ろしいもの、橡のかさ
(枕草子二・完訳日本の古典13 小学館 S59)
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感想:他にも(栗のイガなど)おそろしげなるものはあげられていますが、
「橡のかさ」は最初に書かれています。
橡(つるばみ)はクヌギのことで、
「橡のかさ」はクヌギのどんぐりの殻斗(帽子)のことだそうです。
kunugi_d1.jpg
いわれてみれば、クヌギの殻斗(帽子)が恐ろしく見えてくるから不思議です。


直接ではないですが、どんぐりの木に関する記述が見られる箇所もあります。

「円融院の御果ての年」の中に載せられられている歌には、
椎柴という言葉がでてきます。
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「これをだにかたみと思うに都には葉がへやしつる椎柴の袖」

訳:せめてこの喪服なりと、
故院の思い出の種と思って山里では脱ぎ替えかねているのに、
都ではもう脱ぎ替えてしまったのでしょうか
(枕草子二・完訳日本の古典13 小学館 S59)
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感想:椎柴は喪服のことだそうです。
辞書を調べてみると、
「椎柴」:〔椎を染料としたことから〕喪服。喪服の色と書いてありました。


「織物は」の中には、カシワの葉の模様がでてきます。
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織物は紫。萌黄にかしは織りたる。
紅梅もよけれども、なほ見ざめこよなし。

訳:織物は紫。萌黄にかしわの葉を織ってあるもの。
紅梅もよいけれども、やはり見て飽きることが格別である。
(枕草子二・完訳日本の古典13 小学館 S59)
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感想:柏(カシワ)の葉の模様は清少納言の好きな柄だったのでしょうか?
柏(カシワ)の葉の模様は古くから紋様や家紋として使われてきました。

参考文献:
枕草子一・完訳日本の古典12 小学館 S59
枕草子二・完訳日本の古典13 小学館 S59
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